打掛

 

 打掛は内側に着用する着物より一回り長めの丈に仕立てられ、すそには「ふき」といわれる綿をいれて厚みを出した部分があります。
「ふき」は打掛のようにおはしょりを作らず床に裾を引く着物に見られるもので、裾周りに厚みの有る部分を作ることで足に衣装がまとわりつくのを防止するためのものです。
 刺繍や絞りのほか摺箔、縫箔などで、衣装全体に絵画を描くようにあしらわれた模様が大変華やかでした。

 

 打掛は基本的には春・秋・冬に着られるものですが、夏物の打掛もまれにみられます。

 

2017年07月11日