桝屋高尾

 先日、催事にて桝屋高尾の商品を展示させて頂いたので、今回は桝屋高尾の商品をご紹介させて頂きます。

 桝屋高尾の商品の特徴として「ねん金綴錦(ねんきんつづれにしき)」があります。

 ねん金とは、真綿の糸に金箔を巻きつけて金の糸を作る技法で、真綿の糸を様々な色に染め、その色糸を使って金箔を巻きつけたねん金の糸を作り出します。糸に太さに差異の出る手引きの糸を使うことによって、細いところにには隙間なく金箔が巻きつけられ、また太い部分は金箔が巻ききれなかった部分の色が表に出てきます。
 このように1本の糸の中に金の部分、色の部分と両方の色を持った糸で織られた作品は複雑な色合いを持ち、また光によってよりいっそうその色彩は輝きを放ちます。
 「ねん金綴錦」と、経糸(たていと)に色糸を使った「彩ねん金(いろねんきん)」は、共に東洋の繊細な金糸の美しさと西洋の金属の豪華さの両方の特色を併せ持った織物として内外から高 く評価され、桝屋高尾の代表的な作品となりました。

 その他にも平織りの美しさを究めた渡来錦なども桝屋高尾の特徴です。

 創業者・高尾 弘が生み出してきたねん金綴錦、天平綾錦、渡来錦による数々の作品は、見るものの心を動かされるものばかりです。

 

2018年02月28日